日本こそ首脳会議の中心に

皇紀2673年(平成25年)6月20日

 http://www.cnn.co.jp/world/35033602.html
 ▲CNN:G8閉幕、シリア内戦終結への具体策示せず

 英国・北アイルランドで開催されていた主要八カ国(G8)首脳会議は十八日、閉幕しました。安倍晋三首相が各国首脳からいわゆる「アベノミクス」への理解と期待が得られたということよりも、今回のG8で最も重要な議題は、多国籍企業の脱税問題と叙国(シリア)問題だったのです。そこで、結論が出た前者より、大いに揉めた後者について大切なことを申します。

 平成二十四年十二月三十日記事「アサド政権を潰しにかかる」
 平成二十五年五月十一日記事「北朝鮮は今もテロ支援国家」

 私が過去に配信したこの二つの記事で申したことが、まさに今回のG8の主要議題となり、結局は何ら具体策を提示出来ないまま主要国の物別れに終わりました。

 特に米露首脳会談で、バラク・オバマ大統領が「政府軍は化学兵器を使用している。露国が支援しないように」と求めたのに対し、ウラジーミル・プーチン大統領は「反政府軍こそ女性や子供たちを殺して内臓を抉り出すような残酷なことをしている。米国は反政府軍に武器・弾薬を提供するな」と応酬しています。

 先にお示しした過去記事でも、私は反政府側がサリンを使用した可能性を指摘しており、既に米国が彼らに武器・弾薬を提供していることにも言及しました。

 プーチン大統領は反政府側に回教原理主義の過激派がいるとも明言しており、当然これは米政府も情報として持っていますから、本音ではオバマ大統領も彼らを支援したくないはずです。

 何度も申しますが、米国はもはや軍事的体力を減退させており、オバマ大統領という政治家は外交の分野でほとんど何もしません。

 露国も資源価格の下落で政権の維持に苦労し始めるのは必至であり、欧州も独国のアンゲラ・メルケル首相が「輸出国」として安倍首相の経済政策を一貫して脅威に感じてきた通り、独国が「第四帝国」呼ばわりされる状態にほぼ変化はなく、大きな動きが取れないでいます。

 また、わが国の一部報道がしたり顔で伝えた「G8の影の主役は、実は中共」というのも大嘘です。中共経済の著しい失速は、もはや経済関係以外で中共と対話する意思のない世界の本音をもってさらに進むのであり、今や主要国の中で最も本来主張する力を有しているのはわが国日本以外にありません。

 しかしながら私が最も懸念してきたのは、今こうしている間にも叙国民から多くの死者が出続けていることです。脳裏を過ぎるのは、映画『ホテル・ルワンダ』でも描かれた瑠湾田内戦に世界が何も出来ないままだったようなことの再現が始まるのではないかという強い懸念に他なりません。

 以前から申してまいりましたように、「民主化」という言葉で美化されてきた茉莉花革命(アラブの春)ほど単なる「死の商人」が儲かっただけの世界的欺瞞はなく、叙国ではもともとバッシャール・アル=アサド大統領への国民的不満は決して多くありませんでした。つまり、革命はいつの世も創られて煽られた顛末なのです。

 占領憲法(日本国憲法)の有効期限が切れていることを確認するだけで、私たちの国は世界平和に貢献、関与出来ます。経済の伸びしろが出始めたのもわが国だけであり、安倍首相こそが議題の中心にいるべき主要国首脳会議だったのです。私たちにもその覚悟が必要ではありませんか。

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『日本こそ首脳会議の中心に』に2件のコメント

  1. 愛信:

    【緊急】公明党のマイナンバー法案成立!
    特定個人情報保護委員会設立で創価学会が強大な権力を握る。

    東京都民よ選挙に行こう! あと3日
    http://youtu.be/b4McUymdAXg
    新宿区(無諸)黒田ダイスケ
    定数4人
    http://go2senkyo.com/precinct/27079

    【警鐘】創価学会公明党から日常を護る【都議選】
    http://youtu.be/bt2lyPKill8
    (動画)
    【重要ポイント】
    詳細は【関連法案】人権擁護法案を偽装したマイナンバー法案【マスコミ隠蔽の掲示板】をご覧下さい。
    http://matome.naver.jp/odai/2136976119340577901
    所謂、池田大作の言う総体革命が達成されるのです。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E4%BD%93%E9%9D%A9%E5%91%BD
    今回の都議選は日本の滅亡に係わる重要な意味を持つ理由をよく読んで下さい。知人、友人、親類
    にお願いして投票して下さい。
    詳細は【都議選辻立の掲示板】をカッチとね
    ttp://www.aixin.jp/axbbs/ktr/tgs.cgi

  2. matu:

    >米国はもはや軍事的体力を減退させており、オバマ大統領という政治家は外交の分野でほとんど何もしません。

    イラクへのブッシュ大統領の破壊作戦のようにはしないであろうことに、少しばかりの安堵を感じています。あの時、イラクの博物館を爆撃し、盗賊の思うままに放置した米軍は、イラクの貴重な種バンクをも爆撃しています。イラクは歴史的にメソポタミアの一部であり、チグリス・ユーフラテス川にはさまれた肥沃な大地は作物の栽培にも理想的な環境であったといわれています。イラクの農家は紀元前8000年前から存在しており、今日世界で使用されている優れた小麦の種の殆どがここで改良されたきたそうです。
    長きにわたって、イラク人はそうした貴重な天然の種子を、アブグレイブの国の種バンクに保存していたのです。米国はこのかけがえのない種バンクを破壊消滅させた。そうしておいて、遺伝子組み換え作物を栽培するしかないようにイラクの農民に強要した。。
    (わが国もこの米国の作戦に協力したのですよね・・。)

    しかし、その前にイラクの農務大臣は予防措置を講じており、シリアの種子貯蔵バンクに予備を取ってあるとのこと。
    この貴重な種とシリアの古代からの歴史とシリアの人々のご無事を祈らずにはいられません。