北朝鮮を非難した某国周辺

皇紀2673年(平成25年)2月14日

 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130213-OYT……
 ▲讀賣新聞:北の核実験、イランも非難…核開発は正当化

 北朝鮮が三回目の核実験を強行したことに対し、中共が本気で怒り出した理由は昨日申した通りとしても、私たちは特にこれを強く非難したさらに二つの国の周辺を見逃してはなりません。その国とは、義国(イラン)と以国(イスラエル)です。

 この二つの国の政府外務省は十二日、それぞれ北朝鮮の核実験を非難しましたが、その思惑は全く違います。私がかねてより何度も指摘していますように、義国の核開発は事実としても核兵器開発の証拠は何一つありません。これは或る米政府情報当局者が認めたことです。

 しかし、北朝鮮との情報共有が疑われるままに義国の核兵器開発は不当なほど既成事実化されており、それを「一大事だ」と煽ってきたのが以国でした。ところが、バラク・オバマ大統領の再選で米以関係はこじれ始めたと言われています。

 そもそも先の米大統領選挙でミット・ロムニー候補が落選したために、以国のベンヤミン・ネタニヤフ首相は孤立したとも世に言われていますが、これは違うでしょう。ネタニヤフ首相とロムニー氏の「蜜月」は投開票の日が迫るにつれて終わりを見せていたはずであり、その背後には在米ユダヤ人団体と以国の間に吹いていた隙間風があったはずです。

 つまり、米国とともに以国の行動があるという考え方はすでに通用せず、ネタニヤフ首相は米政府や米国民の理解と協力が得られなくても単独で義国を叩くつもりに見えてなりません。

 昨日も申しましたが、北朝鮮を巡っては「隠れ反中派」の強硬姿勢、すなわち朝鮮半島をもう一度戦場化しようとする彼らの思惑にわが国は直面しますが、それは必ず中東に飛び火します。

 私はここ数年、一貫して義国へのあらゆる攻撃をわが国政府が認めてはならないと訴えてきましたが、十二日のオバマ大統領の一般教書演説を見ても、私たちは米政府に対してやはり「中東に対してのみ強気であり続けるのはやめなさい」と申さねばならないでしょう。

 日米は南北朝鮮の「隠れ反中派」と接触し、中共の人民解放軍が暴走して共産党が分裂状態にあることを認識した上で、以国をいさめなければなりません。以国が単独で叩くとは言っても、日欧米各国が反対して戦勝国にはなれないのです。

 近づく日米首脳会談の主題は、もはやわが国が環太平洋経済連携協定(TPP)参加交渉の列に加わるか否かではありません。安倍晋三首相を莫迦にして「米国におみやげなしでは行けない」などと内向的に煽られていますが、安倍首相が本気の決断を迫られるのは義国の扱いです。

 それは以前にも申しましたホルムズ海峡の封鎖で陥る原油輸入危機への対応ですが、必ず海上自衛隊の掃海派遣を求められます。これをまたもや占領憲法(日本国憲法)のままで引き受けるのでしょうか。そのような間違いは小泉純一郎元首相がかつて犯しただけでもう十分です。わが国がすべきは占領憲法の無効宣言と共に海峡封鎖の事態を回避すること以外にありません。

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