安倍首相の成長戦略に提案

皇紀2673年(平成25年)2月5日

 http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DG……
 ▲日本経済新聞:雇用なき円安、問われるアベノミクスの成長戦略

 安倍晋三首相が打ち出した経済政策に対し、以前にも申しましたが、特に韓国紙が連日非難するのに合わせてわが国の一部有識者が「その効果には甚だしい疑問がある」と呈し続けています。

 所信表明演説では金融と財政、成長の三分野で大胆な政策を進めるとした安倍首相ですが、異常な円高を是正し、実体を動かして給与水準を上げるために必要な成長戦略について、私は常に資源開発を提言してまいりました。

 何度でも申しておましょう。日本は資源の豊富な国です。

 そしてもう一つ国家にとって重要なことは、食糧が自給できることに他なりません。安倍首相が「亜州の民主的安全保障ダイアモンド(Asia’s Democratic Security Diamond)」を提唱したことは前に取り上げましたが、これが「大戦略」と言えるのは、平時に於ける戦略が盛り込まれていることによって明らかです。

 緊急事態に陥って対処できず、国民を餓死させかねないようでは、政治が機能しているとは申せません。国家の行く手を憂いた陸軍将校たちが革命を目論んだいわゆる「二・二六事件」の起きた背景には、政府が莫大な国家予算を朝鮮半島に注ぎ、豊かになった朝鮮から安価な米が大量に流入して米の価格が暴落、農家が暮らしていけなくなり始めたことが一つにありました。

 大東亜戦争の占領統治期を経て、自民党は「減反」政策をとってきましたが、これはわが国の国際的価値もある農業を萎縮させる間違った経済政策でもあり、成長を阻むものです。

 安倍首相に成長戦略を求めるならば、むしろ「増反」を唱えるべきであり、同時に国家安全保障の一環である備蓄政策の実施を訴えます。

 これは自民党の衛藤征士郎衆議院議員も言っているように、「もみ米備蓄」は現行の玄米備蓄より期間の延長と経費削減が見込め、昨年から農林水産省が試験実施を始めました。決してできないことではありません。

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