NHKまた「天皇制」批判

皇紀2673年(平成25年)1月22日

 http://www.nhk.or.jp/tankahaiku/
 ▲日本放送協会:NHK短歌|NHK俳句

 日本放送協会の教育(Eテレ)が毎日曜日午前六時から放送している「NHK短歌」に於いて、NHK出版が放送用教科書として販売している「NHKテレビテキスト NHK短歌 一月号」に驚くべき国家破壊活動への加担とも思われる短歌が二首または三首選定、掲載されていることが分かりました。

 これは、購入された方から「困惑した」「何とかなりませんか」とのご依頼を受け、私が確認したものです。体裁としては、歌人の山中智恵子氏の「回想五十首選」と題して掲載されています。

 六十項(ページ)
 右から六首目 「~天皇制の終を視なむ」
 右から七首目 「天皇制の無化ののち~」

 全てを掲載して著作権がどうのこうのと(ただの嫌がらせですが)言われれば堪りませんので部分抜粋となりますが、短歌の意味としては間違いなく「人をたくさん殺した」とする先帝陛下の崩御を詠んでおり、皇室の破壊を望んでいるものです。

 山中氏は前衛的な女流歌人として著名な方でしたが、いわばわが国本来の姿を、古典を引用しながら「めった刺し」にするような短歌を多く残しました。それは彼女の表現であり、今回(私見として彼女の皇室に対する間違いをいくつも説いておきたいですが)非難の対象ではありません。以前にも申しましたが、芸術家の表現に対して規制をかけるような下衆なことはすべきでないのです。

 問題の本質は、歌集や同人誌の類いと無縁なNHKの教育放送に関連した出版団体ともあろうところが政治的な内容を堂堂と掲載してしまっていることにあり、これを「天皇制」と詠んだ上で例えば「万歳す」とあっても掲載すべきではありません。なぜなら「皇室」などではなく「天皇制」という言葉そのものが日本左翼思想(仏国左翼らとは全く異質な国家破壊思想)の用語だからです。

 NHKがこれほど単純なことを知らないはずなどありません。趣味として短歌を詠み、放送を楽しみにしている視聴購読者に対して、わざわざ左翼思想を読ませる必要はないのであり、出版物の性質に合わないものは選から漏らしておけばよいのです。

 いえ、仮にもNHK出版が「当方の出版物は『天皇制』の崩壊を望むものでも掲載する性質です」とおっしゃるのであれば、それをこそ問題にさせていただきます。NHKに対しては国家予算も組まれていることを忘れてもらっては困るのです。

 五十六項(ページ)
 右から八首目 「国会デモをめぐる反目に~毛を読むべく」

 さらに「現代短歌アンソロジー」と題して清原日出夫氏の短歌が掲載されており、それははっきりと「毛沢東の書を読んで思想を鍛えよう」とする青年を詠んだもので、独国のゲーテや露国のトゥルゲーネフを読むという内容は問題がなくても、共産党指導者の名を讃えて詠んだものはやはり掲載に相応しくなかったばすです。

 NHK出版が文化大革命を批判して「沖縄県石垣市尖閣諸島を護ろう」といった内容の短歌でも掲載しているなら、まだ政治的均衡に配慮してでも広い分野を拾っていると理解することもできますが、これほど左傾化しておいて「短歌のテキストです」と六百六十円を視聴購読者に払わせるとは一体何事ですか。

 皆様にお願いします明らかに政治的偏向を忍ばせた教育放送の出版物について、NHK出版に丁重に疑問を呈してください

 NHK出版 〒150-8081 東京都渋谷区宇田川町41-1 電話03-3780-3324(編集)

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『NHKまた「天皇制」批判』に2件のコメント

  1. matu:

    「祭祀と歌」(=わが国)を継承してゆくのが天皇である

    (皇后陛下の)御歌を紹介させてください

    ≪着跨の儀≫ (平成23年11月)
    幼な子は何おもふらむ目見(まみ)澄みて
        盤上に立ち姿を正す

  2. Machiko Goto:

    おっしゃる通りです。 NHKは、もはや全ての日本人から審判を受ける時が来たと思います。NHKがこれまでの様に平然とあぐらをかき続ける事はもう不可能です。過去には素晴らしい番組も作ったNHKでしたが、昨今の特に歴史問題、政治経済の放送に至っては中国からの影響がある事を感じます。この様な異常な国営放送は日本に必要でしょうか? 勿論不要です! 日本人から多額の視聴料を徴収しているのなら本気で日本繁栄の為に一役買うだけの国営放送であって欲しいものです。そうでないなら日本人の手によって解体し日本人の為の国営放送を新しく造るべきだと思います。天皇皇后両陛下並びにご皇室を侮辱する事は決して許される事では有りません。