政策論なき安倍叩きを叩け

皇紀2672年(平成24年)9月30日

 http://www.youtube.com/watch?v=jn9IBPoQTW0
 ▲YOUTUBE:2012.9.26 カツカレー(毎日放送『ちちんぷいぷい』九月二十六日放送より)
 http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20120928……
 ▲日刊スポーツ(朝日新聞社):「高級品食べてないで庶民の味勉強を」

 早くもわが国の報道各社は自民党の安倍晋三新総裁に対する中傷合戦(否定的印象操作)を始めました。これについて、私は九月二十七日記事で基本的な考え方や接し方を述べておりますので、まず前提として再度お読みください。

 読者の方からお知らせいただいて分かったことなのですが、わが国最大のブログランキングにおいて私の論述に対する支持が「安倍批判以前は十八位だったのに、批判以後突然三十位に落ちた」ようです。

 それほどいわゆる「日本保守」を強く願う皆様が安倍新総裁に過大の期待を寄せておられるということなのでしょうが、氏の中身を問わないままただ妄信することに私は今でも、たとえこれ以上支持が下がるとしても、あとで「騙された」などと言って片づける気は毛頭ないので賛成しません。

 占領憲法(日本国憲法)の国民投票法を制定させた安倍元首相の政治的基軸は、氏ご自身の表現をお借りすればあくまで「絶対的な『戦後レジーム』の保守」であり、それでいてそこから「脱却する」と私たちに喧伝する政治的姿勢は、まさに占領統治期以降の出鱈目な日本政治そのものです。

 そのせいでわが国は経済と財政に関する政策を自国だけで決定できないよう誘導されており、露国から領土を取り返せず、韓国には強奪され、今まさに中共にも盗まれかかっています。これらの問題は、占領憲法の改正という国家体系では解決しません。文字通り「皇国日本」を取り戻さない限り、かえって他国は協議にさえまともに応じないでしょう。

 安倍総裁に対しては、改めて占領統治体制の保守などではないかどうかを問いただすことで信用に足るか否かを見極めても遅くはないはずです。その作業もなく氏に期待を集中させることが、数少ないいわゆる「保守系」とされている氏を潰してしまう可能性をも私は危惧します。

 重要な政策論争もなく安倍総裁を叩き始めた報道各社の存在そのものを疑問に思いませんか? 何度でも申しますが、わが国の解体を目論み続けてきた極左破壊活動(テロリズム)の活性化のために存するのが安倍総裁であり、対する中傷の始め方や質が麻生太郎元首相に向けられたものとまるで性格の違うものであることにお気づきの方もおられるはずです。

 安倍総裁はその存在だけで無条件に叩く、と。その結果、各新聞自社ビル内のレストランで出されているものよりも安価なホテル・ニューオータニの「カツカレー」を石破茂新幹事長らと食しただけで安倍総裁だけが叩かれるのですが、オータニはむしろ民主党の菅直人前首相や仙谷由人元官房長官らの「御用達」であり、民主党政権の三年間で彼らが食べた「高級品」のことにはまったく触れられません。同床異夢ながら極左活動の社是として各社でそう決まっているからです。

 私がかつてそうしたように、政策や政治的背景をめぐって安倍首相(当時)を批判し問いただしながらも「安倍叩き」には徹底的に歯向かって行く……できれば皆様にもこれをご理解いただきたいと思います。今度こそ真正の保守論壇の成熟を目的として安倍新総裁を支えたいと願っている人が多いのではありませんか? 現状の様相を呈したままではまたぞろ党内のみならず国民世論の中で氏を孤独に追い詰めるでしょう。安倍総裁の存在を「韓国右翼」活動から切り離さなければならないのです。前の安倍政権ではできませんでしたが、現在は状況が変わって可能ではないかと思います。

 申している意味がご理解いただけるかどうか何やら不安になってきましたが、いかがでしょうか。

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『政策論なき安倍叩きを叩け』に8件のコメント

  1. allco:

    「棒ほど望んで針ほど叶う」
    曽祖父の口癖が身にしみます。

  2. ぴんかん:

    結局、今回の自民党の総裁選は5人の仲の一人を選ぶというもの。

  3. naga:

    政治ブログランキングにはそれだけ安倍氏の”信者”が多いということなんでしょうね。私も正直ビックリしました。
    まあ実際ツイッターでもちょっと安倍氏に批判的なことを書いただけで見ず知らずの人に食ってかかられたくらいですから、私も実は辟易している部分はあるのですが(笑)

    ところで、先日遠藤さんは安倍氏や林氏のことを揶揄(罵倒?)してましたが(ハラクダシとかチャッカリデブという具合に)、やっぱりああいうのは良くないですね。今だから言いますが、どんな前置きがあったとしてもまずいです。あれには私もかなり引きました。
    引きましたが、コメント欄を一定の方向に持っていきたくなかったのであえてそこには言及しませんでした。

    ああいう言い方は、遠藤さんが現実にどんな活動をされていても、頑張っていても、それをすべておじゃんにしてしまいかねないです。「政策が支持できないから批判する」というスタンスを徹底されれば相応の同意や共感を必ず得られるはずですが、それがごく一部とはいえ悪口レベルに落ちてしまうと「こういう発言をする人と同一視されたくない」という意思がはたらいてしまって賛同者が減ると思うのです。
    それに、口から出た言葉は取り消せません。ましてやブログのように文字データとしてずっと残る場合にはできる限りの配慮は必要になります。そしてそれは結果的にご自分のために必要になると思います。

    朝からお説教めいていて恐縮ですが、あえて書かせていただきました。散漫な内容ですが参考になれば幸いです。

  4. 普通の日本人:

    安倍氏を純粋に批判すべきはするという事ですね。日本国憲法の改正論者としての安倍氏をですが。

    中傷をせず、客観的に根拠を挙げて批判していくというスタンスですね!

  5. soushi:

    私もnagaさんと同意見です。

    さすがにあのような揶揄が書かれていると、それの印象が強すぎて肝心な内容が頭に入ってくる以前にそれ以降の文章を読まなくなる人も多いのではないでしょうか

    仰ってる趣旨は非常に重要だと思いますし良く理解出来るので、あのような表現はなおさら残念です。

    ですので、あのような揶揄は理路整然と論じる遠藤さんの記事には必要無いのでは?と僭越ながら愚見を申し上げる次第です。

    偉そうにすみません。ですが、これからも変わらず支持してますのでちゃんとブログランキングをクリックしますよ。

  6. komainu:

    揶揄したとか罵倒したとかまだ言ってる人
    しつこいよ

    遠藤氏は前にきちんと表現の不適切を自らに指摘して丁寧にわびてる

    言葉狩りなら左翼ブログでやれ
    やつらの得意技だ

    そうやって日本語が消えていった

    自民議員がアベや林のことをそう呼んでるってのも情報だよ

  7. みつ:

    前のとこにも書かせていただいたんですが、遠藤先生のブログはいつも丁寧な語り口で、たまにくだけたことを最初に断っておられたのに、その途端にしつこく文句をいうって筋違いでしょう。コメント欄を一定の方向に持っていきたくなかったのなら今回も書くべきではなかったと思います。こういう行為が遠藤先生を一番傷つけてるし、それが目的ならそうなのかもしれませんが、遠藤先生はまだ議員ではいらっしゃらないし、新聞記者でもいらっしゃらないわけですから、表現の自由のふり幅は大きくていいと思います。安倍総理のことを「ハラクダシ」と書いたことに怒ってる人たちは、じゃあ鳩山総理を「ルーピー鳩山」とか「鳩ポッポ」とか、菅総理のことを「スッカラカン」とか「カンチョクト」とか書いてた人たちにも怒ったのですか?結局ポジションによって勝手に受け入れたり受け入れなかったりしてるだけでしょ。そっちのほうがよっぽど信用されないし、引きますね。目下の「難病患者に向かって」みたいなかばい方も安倍総理のためになってませんよ。遠藤先生のあの書き方にほかの「反安倍」みたいな悪意を感じませんでしたし、林芳正議員を「チャッカリデブ」と呼んでる議員がいることは週刊誌でも読んだことがありますから、遠藤先生がじかに聞かれたのは事実だと思います。最近は左翼による言論統制がじわじわと効いてきてますが、保守の人たちまで似たようなことをやるとは。

  8. LINEAGE:

    西村真悟さんはもっと強烈ですよ。
    ののしり調じゃなかったし遠藤健太郎さんに言論規制を課すような真似は読者としてしたくないね。
    田中真紀子大臣に官僚がなんていってるのか知りたかったわ。