やっぱり自民党…

皇紀2672年(平成24年)9月27日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012092600710
 ▲時事通信:自民総裁選ドキュメント

 最大野党の自由民主党は二十六日午後、総裁選挙を実施しました。予想通り地方票は石破茂元防衛相が圧倒的に制しましたが、決選投票の結果、安倍晋三元首相の返り咲きが決まったのです。

 石原伸晃幹事長の誤算は、安倍元首相の票がこの数日でかなり伸びていたことでしょう。わが国の将来を真剣に憂う多くの人々が「安倍さん以外はありえない」と支持を表明してこられたのですから、これで自民党への期待は今後大きくなると思います。

 私が「実は石破さんと安倍さんの決選投票で安倍さんになるかも」という噂をすでに耳にし、だからこそ安倍元首相を指して「期待してはいけない政治家」と明言してからというもの、各方面から「なぜ遠藤さんは安倍さんを評価しないのか」と相当叩かれました。当ブログのコメント欄にも控えめながらご指摘を頂戴しております。

 本当に痛感しますのは、それほど「日本の力強い再生」を願う人々が再び安倍元首相を強く信じているということでしょう。今、安倍元首相に申したいのは、裏で真正自立再生の主張を蹴って在日米軍依存の主張に集金も集票も頼った過去はともかく、「これだけの国民の厚い期待に必ず応える義務があなたにはある」ということだけです。

 現に他の候補者に比して安倍元首相より「(失礼ながら)まし」な方はおられなかったでしょう。私はかねてより「民主党政権をなかったことにして麻生政権へ戻せ」と主張してきましたが麻生太郎元首相は(下野の責任を背負って)立候補できる環境にありませんでしたし、政治的基軸の明確でない石原幹事長や林芳正参議院議員、自虐史観で国防が担えるはずもない石破元防衛相については、ここで適性を論じるまでもありません。惜しむらくは町村信孝元官房長官ですが、そもそもご自身が選挙に弱く、自民党の「顔」としての弱さに体調不良が祟ってしまいました。

 私はかつて安倍政権誕生直前にも彼を徹底的に批判し、その政権に何の期待もすべきではないと書き続けましたが、政権誕生後のいわゆる「安倍叩き」に対しては逆に徹底して安倍首相を擁護したものです。

 仮にも再政権交代が起きてこのまま第二次安倍政権が誕生したとしても、それはあくまで「日本解体運動」を盛んにさせる対立軸の再登板にしかならないでしょう。だから私は「嬉しそうな安倍叩き」には喰ってかかったのです。そうはさせるか、と。このからくりがお分かりになりましょうか。

 朝日新聞社は早速わざわざ韓国の報道を引用して「極右へ舵を切った」などと安倍新総裁が周辺国に一切歓迎されていない印象を読者に与えようとしていますが、もう社是として心の底から嬉しそうです。石原新総裁や石破新総裁だったならばこうはいかず、彼らはさぞがっかりしたことでしょう。

 これは、わが国の「保守」が占領統治体制(実は安倍元首相が脱却を目指すという「戦後レジーム」)の手の平の上で右に転ぶか左に転ぶかといったことをしているだけだからであり、かつて先人たちが血と汗にまみれて勝ち取ったような真の自立を決して誰も唱えていないからです。

 そのような枠の中で繰り返される政権交代でわが国の政治がよくなったりはしません。自立再生の道を知りながらあえて避けようとする人に国家の将来を委ねるほど危ないことはないのです。

 安倍新総裁を強く支持する皆様にお願い申し上げたいのは、今度こそ私たちが彼を支えて独りぼっちにしないことであり、自立再生の道を彼に突きつけてください。この道を行くのか否か、と。その声が大きくなれば、ひょっとすると安倍新総裁はわが国の真の自立を実践しやすくなるかもしれません。

 いつもながら私も決まってしまったことを指して文句を言い続けるだけの日々を送るのは嫌いな性分ですので、改めて安倍新総裁にあらゆることを問いただし、「ああ、やっぱり自民党だったね」と落胆する前にもう一仕事してみます。

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『やっぱり自民党…』に4件のコメント

  1. allco:

    安倍さんが総裁になり、とりあえず安心です。
    時間稼ぎが出来たというだけで難問解決はこれからです。
    日本を半世紀に以上にわたって苦しめてきた戦後占領体制の強大な遺物の正常化が待っているからです。
    それは国民啓蒙と国防再開から始まる。

    中共は日本の反応のシナリオを何通りも描いて行動に着手した。
    しかし安倍総裁は想定外であったのではないか。
    実質的に国民の危機感を高めて、
    安倍総裁実現に手を貸した。
    歴史の皮肉。

  2. Yuta herr M:

    私は本名・水野祐太でfacebookに登録していますが、やはり安倍氏への期待はきわめて大きいことが窺えました。私自身も、竹島や靖国の件などから彼を支持するわけにはいかないと思っておりますが、西田先生が応援していた人物であり、西田昌司さんの出る幕を増やすためにも安倍氏を応援するしかないのかなと考えております。

  3. allco:

    やっぱり大阪民国。

    その辺の犯罪者と一緒にされた、父祖を思うと
    こんな大阪ごときの橋下に言葉を失った。
    泣いてしまった。

    安倍氏で気を緩めるなとご注意でしょう。
     
    悔しい・・悔しい。

    お前の爺さんの墓参りと一緒にすんな!
    ボケが!

    橋下市長「爺さんの墓参すらしない僕が靖国参拝問題を論ずるのも・・」

    http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=OUPf98tnMRc

    こいつはバカだな。
    田嶋ようこと同じ事を言ってるよ。

  4. :

    安部さんが選ばれて良かったと思っています。
    心配なのは又同じ党内から背中を刺されるのではということです。
    そういう観点から自民党は信用出来ないのは残念なことです。
    自民党、お願いします というより安部さんどうぞ宜しくお願いしますという気持ちが強いです。