北朝鮮は必ず弾道弾を発射

皇紀2672年(平成24年)3月27日

 http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE82P03Y20120326
 ▲ロイター通信:イランと北朝鮮の核問題、中国と共通の利益持つ=米大統領

 数多ある北朝鮮の弾道弾発射予告に対する米韓中首脳の発言を捉えた報道の中で、ロイター通信社のこれほど無駄のない的確な記事はほかにありません。

 すなわち、米国のバラク・オバマ大統領は義蘭(イラン)に対する措置・検討で目下手一杯であり、中共の胡錦濤国家主席にそう釘を刺し、義蘭と北朝鮮を並べて緩やかな同調を求め、「北朝鮮に脅しの根回しはできないよね」と確認しているのです。

 義蘭が北朝鮮と連携して核爆弾を製造しているという確たる証拠はありません。実は米国の情報当局者が「義蘭の核開発が核爆弾製造のためのものとすら断言できない」との見解を示しているのです。しかしながら、特にわが国ではこれがまったく伝えられていません。

 それでもオバマ大統領が胡主席に対して義蘭という国名をわざわざ出したところに、今回の北朝鮮による弾道弾発射への米中両国の対応がもうすでに見えたのであり、よって北朝鮮は間違いなく来月に悠然と発射を強行するでしょう。

 そもそも金正日の死去発表以前から今回の発射は予告されていたのであり、まして金正恩が後継者となって撃たないわけがありません。これで発射をやめれば金一族体制に問題が発生し、米中にとって経済政策を巻き込んだ「面倒くさい」事態を招きかねないのです。

 さて、わが国政府はいったい何をしているのでしょうか。いえ、米中に「言うだけは言うが自制せよ」と命ぜられれば何もできないわが国にいったい何ができるというのでしょうか。

 田中直紀防衛相による迎撃予告はただの予告に終わります。自衛隊は手も足も出せません。このようなことだから横田めぐみさんや有本恵子さんら拉致被害者さえ取り返せずにきてしまったのです。

 占領憲法(日本国憲法)の解釈改憲でいくら勇ましいことを叫んでも、同胞を救えず、核の議論に実質参加できず(ただ呼ばれていすに座るだけで)、米韓中と本気で打ち合わせることもままならないのであり、それがわが皇国の本当の憲法(大日本帝国憲法)を復原していない甚大なる実害にほかなりません。

 いつまでも指をくわえてただ見ていたいですか。私たちの同胞(拉致被害者のみならず沖縄近海ではたらく漁師さんたちも)が傷ついているのを、あなたはいつまで黙って見ていられるのですか。憲法問題が原理主義的だの何だのと言っている間に、わが国はこのようなことに成り果てたのです。多くの国民が真の憲法復原の声を上げようではありませんか。

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