嘘と増税と財務省と総選挙

皇紀2671年(平成23年)12月30日

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111228-OYT1T0……
 ▲讀賣新聞:鈴木宗男氏、新党「大地・真民主党」届け出

 女優の大地真央さんかと思いきや、新党の名称でした。一体何なのでしょうか、この「新加勢大周」(古いなぁ)みたいな名称は。

 これは、もはやその程度のお話しです。自民党政権時代から正確な財務諸表を作れない公会計にして国民に「資産」と「債務」を知られないようにし、一方的に希国や伊国などの例を出して「財政破綻」をうたいあげ、よって「増税やむなし」を騙る一種の詐欺行為に手を染めた民主党という名の泥舟から逃れる2班の鼠(ネズミ)が出ました。

 その第1班は、元民主党の松木謙公(北海道12区)、石川知裕(同11区)、新党大地の浅野貴博(比例北海道)の3衆議院議員、および元民主党となった横峯良郎(比例)、新党日本に所属していたはずの平山誠(比例)の2参議院議員で構成されています。

 第2班は、内山晃(千葉7区)、三輪信昭(比例愛知)、中後淳(比例南関東)、豊田潤多郎(比例近畿)、渡辺義彦(比例近畿)、渡辺浩一郎(比例東京)ら9衆議院議員です。

 お気づきの通り、ほとんどが民主党の比例名簿に助けられて当選出来た国会議員たちであり、このままでは次の当選がありません。京都府の豊田代議士にいたっては、かつてあまりにも投票してもらえず、供託金を没収され、比例名簿上位にあっても当選にならなかった前例を作ったほどです。

 財務省は、このような「反増税」を黙らせるため、2つの分かり易い罠を国会議員に向かって仕掛けてきました。1つは、最高裁判所が指摘する「1票の格差」を解消しないかぎり衆議院解散総選挙は出来ないとするものと、もう1つは増税案を国会議員の定数削減案と一式にして、これに反対する者を「議員の椅子にしがみつく国民の敵」に映るよう仕向けるものです。

 増税を背後で操っているのは、財務省の主計畑である勝栄二郎事務次官であるとよく言われますが、彼は恐らく単なる「黒子」でしょう。演出家や脚本家、製作者はほかにいます。

 それが例えば連合国(俗称=国連)世界銀行のロバート・ゼーリック総裁だと言ってしまえば面白いのでしょうが、事態はもっと複雑であり、わが国で俗に「国際化」と言われる「多国籍化」は、賭博のような経済構造、新自由主義の正当性を後押しし、人間を「安い労働力か否か」としか見なくなる某電器屋や服飾店のようないわゆる「売国企業」を量産していくのです。そのような思惑こそ、わが国だけが物価・給与下落(デフレーション)下の増税にはしらされる背後にほかなりません。

 財務省が国家権力の中枢でありたがる以外に、わが国政府の持つ莫大な資産が「引き出しご自由の世界金庫」になっており、彼らはそれを守るためだけに国民からカネをむしり取ろうというのです。

 本来税金は国民が納めるものであり、国会議員の仕事は法の適正なる制定と、予算を編成する、すなわち税の公正な分配を決めることのたったこの2点であるにもかかわらず、法理原則を無視して占領憲法(日本国憲法)を「憲法」としたまま、予算審議を財務官僚に丸投げしてきたのですから、物わかりのよい振りをして「増税しなけりゃ日本がつぶれる」などと私たちまでもが決して言う必要はありません。

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