自衛隊・消防・警察・海保

皇紀2671年(平成23年)4月24日

 東日本大震災の発生により、無能無策な民主党政権の「方針なき指示」に振り回されながらも、懸命に職務を遂行してきた警察、消防、自衛隊、海上保安庁に対し、改めて感謝申し上げます。

 以前にも取り上げましたが、津波が直撃した地域の警察官からは、住民退避を優先して殉職してしまった方が大勢おられ、生存者の救出のみならず福島第1原子力発電所事故の現場に駆けつけた東京消防庁の隊員、そして自衛隊員の皆様のご苦労は、私たちの想像を絶するものに違いありません。

 http://www.news-postseven.com/archives/20110421_18110.html
 ▲NEWSポストセブン:自衛隊員 被災者に暖かい食事配り自分は冷えたレトルト飲む
 http://gendai.net/articles/view/syakai/130056
 ▲日刊ゲンダイ:遺体処理で自衛隊員が壊れている

 520人もの犠牲者を出した日航機123便墜落事故の現場に駆けつけた自衛隊員もそうだったと伝え聞いていますが、先日或る医師に聞いた話では、津波被害のご遺体は損傷が極めて激しく、ほぼ原形を留めていないそうで、国民の生命を守るための訓練をしている自衛隊にとって、ご遺体の捜索はいわば「専門外」ですから、隊員の心的外傷は底知れないでしょう。

 新潟県中越地震の際に現場へ駆けつけた或る陸上自衛隊幹部の方が、汗と泥にまみれた隊員たちが陰に隠れて食事を摂る理由は、メディア報道に「自衛隊が被災地でメシ喰ってた」と書き立てられるからだ、と嘆いておられたことがあります。

 しかし、実際には占領憲法第9条違反のまま米軍の傭兵のように扱われている自衛隊なくして、わが国のあらゆる災難から国民を守ることは出来ません。その軍隊を、屁理屈をこねながら利用しつつも、法的に認めてこなかったのが、現在の菅政権を含む歴代の政権でした。

 25日からは、警察と自衛隊、海上保安庁による、1万2千人以上に及ぶ行方不明者の3回目の集中捜索が始まります。22日には、福島県在住の方のご遺体がご自宅から120キロ以上も離れた茨城県沖で見つかりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 私たちは、死者・行方不明者の数字に惑わされてしまいますが、これは単なる数字ではなく、お1人お1人に人生がありました。警察官や消防士、自衛隊員、海上保安官たちにも同じことは言えます。皆がその当たり前のことに気づけば、世界はもっと平和になるはずです。

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『自衛隊・消防・警察・海保』に2件のコメント

  1. 心神:

    小学生の修学旅行で広島に行きましたが、広島ドーム記念館には不に落ちない点はあるものの、核兵器の恐ろしさは当時小学生だった私には十分すぎる程、伝わりました。
    それは、現場で何が起きていたのかが、表現できていたからこそのように思えるのです。
    そうでなければ、時代を超えて伝わらないように思えます。

  2. 千絵:

    そうですよね、それぞれたった一度きりしかない生涯ですよね。 今、読ませて頂いてしみじみ実感しました。
    普段、何気なく日々を過ごしていますが決して無駄に生きる事のないよう、自分自身を戒める想いです。 それに気付けたのも遠藤さんのおかげ様です、ありがとうございます。
    震災で犠牲になってしまった方々を思うと胸が痛みます。 決して他人事だと割り切れません。 あれから半年以上がたった現在、なのにはじめに起きた日がつい昨日のようにも思えます。

    こちらのブログがより多くの方々のお目に触れますよう、切に祈る想いです。
    そして犠牲になってしまった方々のご冥福も共に祈る想いです。