無知・無関心と国力の低下

皇紀2671年(平成23年)2月3日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110202/plc11020201310001-n1.htm
 ▲産經新聞:菅首相「尖閣」主張せず 衝突事件後初の日中首脳会談で

 昨年10月4日のいわゆる「日中首脳『廊下』会談」で、菅直人首相が中共の温家宝国務院総理に「(沖縄県石垣市)尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土の問題は存在しない」とは発言していなかった問題ですが、これは以前から指摘されていたことで、私はもう既に「菅首相は原則を述べていなかった」という認識が浸透していたものと思っていました。

 しかし、これが今ごろこのような報道になるということは、そうではなかったのでしょう。それにしては……とも思うのですが、日中双方ともに「固有の領土」などと国際法上の約束事を反古にして時系列だけで語るような訳の分からない(どこまで遡るのか分からない)ことを言っているのはともかくとしても、菅首相のこのような態度を知っていた露国が増長していることは、皆様もよくご存知だと思います。ここで何度も取り上げてきました。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020100844
 ▲時事通信:韓国企業に参加提案=北方領土開発−ロシア

 そして、また新たな展開です。露国は、北海道択捉島・国後島・歯舞群島・色丹島を含む千島列島の露国軍機能を強化し、さらに独自の開発を韓国企業を取り込んで行なってしまおうと画策しています。

 韓国に強奪された島根県隠岐郡隠岐の島町竹島を日本政府が全く取り返せない、占領憲法によってその術すら持たない様子を見て、露国はしたたかな戦術に出ているのです。

 私たちが「けしからん!」と怒ってみたところで、露国にすれば、米軍による占領統治に忠実に今でも付き従って中韓の侵略行為を見逃しているような日本に「北方領土」問題のみ強気に出られるいわれはない、ということになりましょう。日本は露中韓に包囲され、さだめし頼りの米国にも梯子を外されるに違いない様相を呈し始めているのです。

 さらに申せば、これは平成18年8月、わが国の漁船が露国の国境警備艇に歯舞群島貝殻島近海で銃撃・拿捕され、盛田光広さんが亡くなられた事件以来特にささやかれ始めた話ですが、日本の闇社会と露国の一部高官との間で漁の操業を巡る密約が交わされ、札束が飛び交っているとのことで、これがもし事実なら「北方領土」問題は当然のように解決しません。

 http://www.news-postseven.com/archives/20110203_11380.html
 ▲ニュース・ポストセブン:韓国人学生 日本人学生を「ありがたいくらい馬鹿」と評す

 竹島のことすら知らないわが国の大学生を莫迦にしている韓国人に「やかましい!」と強がってみたところで、彼らの指摘はその通りではありませんか。考える力を低下させた日本人は、韓国企業の大躍進や中共人の「飢えた狼」のような就職活動力にすら勝てなくなり始めているのです。

 何の疑問も抱かず占領憲法を自分たちの憲法だと思い込み、その護持や改正を論じている間にわが領土は露中韓に浸食され、無知・無関心でいたほうが「安全だ」とでも思っていることこそが最大の国力低下要因に違いありません。問題の本質に気づかせないようにする占領統治期以降の統制教育は、まんまと奏功しているのです。

 だからこそ、私たちは知の武装を急ぐのであり、身につけた者が政府に発言していかねばなりません。自分たちの身の周りで発言していくことも、知の啓蒙に於いて有効でしょう。さもなければ、どこか遠くて難しい憲法や外交・安全保障の問題だと思っていたら大間違いで、雇用や貧困の問題は解決せず、景気回復も叶わないのです。

新年の御祝辞を申し上げます
 皇紀2671年(平成23年)2月3日は、旧暦のお正月です。グレゴリオ暦でお祝いするのみならず、本来わが国の暦でご祝辞を申し上げます。(中共人や亜州のしたたかさは、旧正月を盛大に祝うところにも表れます)

 昨年にも申しましたが、もし余っているお餅などございましたら、本日もう一度「お雑煮」を作ってご家族で食されて下さい。便宜上はともかく、心に「日本」を失わぬよう、皆様で大いに話し合う機とされてはいかがでしょうか。

統一地方選直前!2・13「日本よ、たちあがれ!」第二回決起集会
 http://www.shinhoshu.com/2011/01/post-173.html
▲詳細は上記リンク記事をご参照下さい。皆様のご参加をお待ちしています。

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