ふざけるな!「売名」批判

皇紀2670年(平成22年)12月12日

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101210-OYT1T01005.htm

 ▲讀賣新聞:半島有事に自衛隊派遣も検討…首相、拉致救出で

 日本国内閣総理大臣が自衛隊の最高指揮官であることも知らなかった菅直人首相がこのような発言をしたということは、少なくとも10日の段階で朝鮮半島有事拡大の可能性はなくなった、と米国防総省筋に教えてもらったのでしょう。少しは保守派の票が欲しくなったのか、不遜な小心者の大言壮語ほど聞いていて虚しく、情けないものはありません。

 このような者が国を滅ぼす、と何度申してきたことでしょうか。「情報と兵站」なき心情によるのみの「愛国右翼」も全く同類です。私が昨夜、久々に激しく怒ったのは、昨日記事でお伝えした沖縄県石垣市仲間均市議会議員と箕底用一市議会議員の決断と実行に対し、何と日頃から「領土保全」だの「支那を倒せ」だのと喚くだけ喚いてきた連中が「帰って来るな」「売名行為だろ」などと非難していることです。

 仲間議員がこれまで一貫して尖閣諸島を守るために行動してきたという情報は彼らに入っていないのでしょうか? 俗に「尖閣騒動」と言われる昨今、これに乗じて突然出てきた政治家などでは決してありません。或いは、その一連の行動に対する評価として「売名行為」という誹謗中傷に及んでいるのでしょうか?

 仲間議員と箕底議員の決断と実行に対する「不法侵入だ」といった批判は昨日記事の段階で想定していましたが、本年10月20日に石垣市議会が尖閣諸島上陸視察決議案を可決させた時から、今春に16年間もの革新市政を打倒した中山義隆市長が強い姿勢を打ち出しており、中共人船長を釈放してしまった日本政府が尖閣諸島の石垣市長や市議会議員をもしも逮捕するなら、いよいよ全ての日本国民が領土保全に本格覚醒すると覚悟したことに、よもや「売名」などと揶揄する輩が湧くとは思ってもみませんでした。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101030/plc1010300702003-n1.htm

 ▲産經新聞:【久保田るり子の外交ウオッチ】「尖閣上陸宣言」で実効支配に動き始めた石垣市

 中山市長と仲間議員らは、上陸決議可決前の10月5日と可決後の29日に上京し、政府に直談判を試みましたが、菅内閣は石垣市の危機意識の発露に対し、5日は片山善博総務相のみ、29日は尖閣諸島の港湾施設設置の要望書を受け取るといって出てきたのが伴野豊副外相のみだったのです。

 この要望書も本年9月に市議会が全会一致で可決したものであり、不遜な小心者の大言壮語といえば、中山市長との面会を避けた前原誠司外相も菅首相の同類、と断罪せざるを得ません。

 今や東支那海で操業している日本の漁師たちが、度々やってくる物騒な中共、または台湾の船団に困っており、中共政府は漁業監視船を出してきたため、「いつ逮捕されるか、連れて行かれたら何をされるか分からない」と不安に怯えていると聞きます。

 このような声を受け、また自らの職責をもって、仲間議員は革新市政時代からたとえ単独ででも具体的に動いていたのであって、仮にもその成果を疑問視するなら、決死の訴えに応じようともせず、平成17年4月に上陸を試みた際には書類送検、しかし公判を開いて議論することは避ける司法、放置する中央の行政と立法こそ問題ではないのですか?

 平成16年3月、尖閣諸島に上陸した執行猶予期間中の馮錦華を、何と無罪放免にした自民党小泉政権こそがその元凶だったことを追及されたくないのか、単に民主党政権だけを批判の対象としたい連中が敢えて「売名」といった誤読・誤解を誘うのか、私には全くそれらの醜い背後を知り得ません。

 自民党から民主党へ政権交代したことなど、いわば「莫迦から阿呆へ」交代した程度のことです。本当の政権交代とは、まさに石垣市で起きた大濱市政から中山市政への大転換のようなことを指す、と申しておきます。

 そもそも「帰って来るな」とはどういう意味でしょうか? 例えば「島に住みついてでも守ってみろ」というようなことなのでしょうが、それは戦略としてあまりに幼稚であり、兵站を解さない者の「心情愛国」に過ぎません。

 島根県隠岐郡隠岐の島町竹島に、韓国人を住まわせようとする韓国政府は、相手が米軍による占領統治の続く自立出来ない日本でなければ、とっくに奪還されて死人が出ているでしょう。防衛戦略の基本として、規模の小さい国境の離島に民間人を住まわせるのは決して得策ではありません

 しかも日本の相手は中共であり、まんまと人民解放軍に上陸されれば完全に中共による実効支配へと移行させてしまいます。これを分かっていて、菅政権に防衛出動を命じる能力がなく中共に日本の領土を盗られることを知っていて「帰って来るな」なんぞと言っているのでしょうか?

 仲間議員は日本政府と国民の覚醒に期待して行動しました。覚醒するかどうかは、あなた次第です。心の卑しい莫迦・阿呆は、いつまでも眠っていればよろしいでしょう。

この記事の関連動画

 仲間均議員の声を聞いて下さい!

 http://www.youtube.com/watch?v=hv2wQ41_asM

 ▲2「尖閣諸島」議員が書類送検される!?

 http://www.youtube.com/watch?v=jswiC7pAyf8

 ▲9「尖閣諸島」議員が行政調査求める理由

 「領土と憲法」大阪決起集会より 主催=真・保守市民の会

 http://www.youtube.com/watch?v=0kGlU5x8oFk

 ▲馮錦華を無罪放免にした小泉政権

 http://www.youtube.com/watch?v=Ue3a7LghYiE

 ▲全国民注目・尖閣守る石垣市長と仲間議員

 遠藤健太郎講演会より 平成22年10月24日 名古屋

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『ふざけるな!「売名」批判』に3件のコメント

  1. ストリートマン:

    自衛隊機の派遣?完全な売名ですね・・・北朝鮮の死刑囚の釈放に署名した男が・・・実に情けないですよ。

  2. すずき:

    予想どうりの反応ですね。びっくりするくらい。早く解散してほしい。なんの国家の展望ももたないのに居座らないでほしい。

  3. 素浪人:

    遠藤氏が言われる通り、日本の旧来の右翼どもは、本当にクズである。最近では、和歌山県太地町のイルカ漁を撮影した映画「ザ・コーヴ」の上映に反対した保守陣営に対し、あろうことか、新右翼の馬鹿どもが、『排外主義反対』と言う理由で、イチャモンを付けて来た問題があった。こ奴らは、国・日本人の存亡が掛かっている時に、何の役にも立たないばかりか、護国活動をしている人達の足を引っ張ることばかりする。この連中の精神構造は、結局、日本がどうなろうが、自分達の主張を気晴らし程度にがなっているだけとしか思えない。愛国者でも何でもない、正真正銘のゴミ・クズどもである。