事業仕分けのデタラメ

皇紀2670年(平成22年)10月28日

 多くの国民が民主党を高く評価する根拠に挙げてきた事業仕分けの第3弾が始まりました。今回からは、対立した渡辺芳樹元社会保険庁長官が駐瑞国(スウェーデン)大使に任命された時点で党筆頭副幹事長に降格が決まっていた長妻昭前厚生労働相が加わりましたが、早速珍妙なことになっています。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010102700667

 ▲時事通信:就労支援関連5事業を「廃止」=ジョブカードなど対象?特会仕分け1日目

 4ヶ月前には閣議決定し、当時の長妻厚労相も予算をつけた「ジョブカード」を廃止とすることに、枝野幸男党幹事長代理や蓮舫行政刷新担当相らは、もっと別の国民に対する説明が必要なのではないでしょうか。

 私は最初から事業仕分けの出鱈目を「実は官僚主導であること」などを挙げて指摘してきましたが、その後結局法的拘束力がないとはいえ、仕分け結果をなかったことにするかのように予算がつけられたりしているため、このパフォーマンス自体が疑惑の対象でしかありません。

 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101026ddm041010100000c.html

 ▲毎日新聞:民主党執行部、「組対費」解明棚上げ 小沢氏党代表・幹事長時代、36億円使途不明

 疑惑といえば、小沢一郎党代表・幹事長時代に、主として山岡賢次副代表兼党財務委員長に計36億円もの組織対策費がわたり、使途不明になっている問題について、菅直人首相と仙谷由人内閣官房長官は小宮山洋子衆議院議員を財務委員長に当ててまで解明するとしたのに、岡田克也幹事長はこれを棚上げにする意向を明らかにしました。

 組対費には主として公金である立法事務費が充てられていたことまで判明しているにもかかわらず、まるで自民党のように誤摩化していくのであれば、沖縄県石垣市尖閣諸島沖の中共漁船当て逃げ事件への対応を見ても、政権交代に何の意味もなかったことが分かります。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010102700841

 ▲時事通信:献金再開「マニフェストに反せず」=首相

 民主党が企業・団体献金の受け入れを再開するのなら、それ自体の是非はともかく、もう「私たちは自民党のやった悪いことはすべて踏襲します」と宣言して下さい。こちらにも覚悟や腹づもりといったものが要りますから。

 政府としての収入と支出は、支出による成果とともに情報を開示することが基本であり、事業仕分けこそ無駄であって仕分けの対象に他なりません。私が非常に危惧するのは、民主党は自分たちが私腹を肥やして勝手な政治活動をやりながら、例えば警察・消防・自衛隊・入国管理または公的医療が供給過剰を維持して初めて社会福祉が保たれることを理解していないのではないか、ということです。

 民主党は埋蔵金に狂乱しながら、特別会計の埋蔵「借金」を発見した時、つまらぬ「子ども手当」などの予算をどこから工面してくるつもりなのでしょうか。占領憲法に従う行政・立法が当然のようにまったく自立していない状態で、真正の日本のための予算など組めません。これは自民党政権のころから一貫してきた根本的問題です。それで官僚だけが悪いというのはいかがなものでしょうか。自前の憲法を復原させない国会議員こそ最悪なのです。

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『事業仕分けのデタラメ』に2件のコメント

  1. ストリートマン:

    仕分け人の「仕分け」がさきでしょうが、本来「超党派」で仕分けなどはやるべきことですね。国家観が無い連中・計画性のない連中が幾らやろうが無駄です。

  2. まいまい:

    まだ事業仕分けに期待してる人なんているのかなあ?関西テレビで青山さんが、岡田さんは小沢さんに党を割って出て行かれたら困るから組織対策費のことも棚上げ、企業献金も復活させたって言ってました。そういう原理主義なんですって。ほんとダメ政党!