オバマ政権はホント終わり

皇紀2674年(平成26年)11月26日

 http://www.sankei.com/world/news/141124/wor1411240046-n1.html……
 ▲産經新聞:ヘーゲル米国防長官が辞任へ 米紙「事実上の更迭」 イスラム国対応などで意見対立

 二十四日、私はこの第一報を受け、かねてより「死に体(レーム・ダック)化した」と言われてきた米国のオバマ政権は、もはや完全に終わったと思いました。

 本年一月十三日記事では、ロバート・ゲーツ元国防長官の回顧録出版を取り上げ、アシュトン・カーター元国防副長官の突然の辞任と併せて、バラク・オバマ大統領とジョー・バイデン副大統領、ジョン・ケリー国務長官の能力の低さを指摘しています。

 その上で、私は「わが国政府は、チャック・ヘーゲル国防長官との対話さえ継続できていれば問題はない」というようなことを、また別の日に申しました。

 そのヘーゲル国防長官までもが、突然辞任を表明してしまったのです。オバマ大統領による更迭というのは、あくまでも体裁の上でのことでしょう。

 来春に次期大統領選挙への立候補を表明するであろうヒラリー・クリントン元国務長官を讃えるようなコメントを発表せざるをえないオバマ大統領に、連邦議会対策もままならないに違いありません。

 オバマ・ヘーゲル両氏が対立した見解のうち、回教スンニー派過激組織「イスラム国(ISIS)」を空爆だけで掃討することは、確かにほぼ不可能です。シリアのバッシャール・アル=アサド大統領を引き入れるのか否かも、オバマ大統領は何ら決断していません。

 これでは、現場(軍)が混乱します。経済では利用し合い、(チャイナ・マネーに屈して手ぬるいが)安全保障上は牽制し合うという対中姿勢の問題とは、訳が違うのです。

 オバマ大統領は、あと二年の任期をやり過ごすために、国防長官の後任には、恐らく民主党出身の穏健派を指名するでしょう。占領憲法(日本国憲法)有効論に基づく政治の何が怖いかと申せば、このような体制に振り回され続けることなのです。

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