欧州の危険な極右傾向

皇紀2671年(平成23年)7月27日

 http://www.asahi.com/international/update/0726/TKY2011……
 ▲朝日新聞:「イスラムから守るため」ノルウェーテロ容疑者無罪主張

 諾国(ノルウェー)で22日に起きた連続テロ事件は、多くの日本人にとって意外なことだったようですが、仏国や独国などで既に表面化している移民大量受け入れ問題は、彼らの国家と暮らしを脅かし始めています。

 私は一貫して民主党や自民党の一部議員が提唱してきた移民政策に反対してきましたが、絶対に勘違いされたくないのは、決して他人種に対する蔑視的差別意識によるものではないということです。「移民を大量に政策として受け入れることに反対する」という主張そのものが「人種差別だ」などと考えるのは、まるで頭が悪いとしか言いようがありません。

 しかし、諾国で起きたテロ事件の容疑者は、自身を明確な基督教原理主義と定義し、回教に対する蔑視を口にしています。欧州の極右政党には、この主張を掲げているところが少なくありません。

 わが国には、例えば尼国(インドネシア)の回教徒が約3500人住んでおられますが、彼らはさだめし「もう欧州には怖くて行けない」と感じたでしょう。このような軋轢と恐怖と憎悪を生み出すのが、政策としての移民受け入れなのです。

 私が独国などの知人と話していて「彼らは驚くほど土国(トルコ)と希国(ギリシャ)を嫌う」と指摘したことがありましたが、これはそもそも基督教徒が「反希」的だったことに由来し、一方で回教は希文明を実によく吸収したことに起因するのでした。

 すなわち、基督教原理主義であればあるほど回教を嫌い、回教原理主義はこれに呼応して欧米社会と敵対せざるをえなくなったと考えることが出来るのです。それで回教徒ばかりが悪者扱いを受けています。

 このような欧州の現状に於いて、彼らの「極右傾向」と申しますか「極右傾倒」「極右台頭」を、私たちが歓迎出来るはずなどありません。

 「天皇陛下の祭祀に基づき、世界が平和になるよう務めよ」と行動する私は少なくとも、彼らの他人種・他文化蔑視を基本とする激情など、いつわが民族とわが伝統が排斥対象になるやもしれぬような危険な思想でしかないと感じるのです。

 わが国政府は、このような軋轢と恐怖と憎悪を生み出さないよう、まるで人を物のように輸入する政策的大量移民受け入れを実行に移さないことです。わが国を理解し、理解しようとする外国人は、何人も歓迎します。それを実現している欧州の都市が、ハプスブルク家のもとで多民族の帝国を形成していた名残りを色濃く残す墺国(オーストリア)の首都ウィーンなのです。

 この「理解」しようとすることこそが、私たちの「移住」の基本にほかならず、互いの理解なくして共生も協和もありません。かつて満洲国で「五族協和」を目指した大日本帝國が欧米の反感を著しく買ったのは、彼らにそれを理解する能力がなく、現代のわが民族はすっかり米国に毒されて先人の理想を捨ててしまいました。その上での移民政策など、かえって国際人権問題にさえなりかねないものと思い知るべきなのです。

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『欧州の危険な極右傾向』に1件のコメント

  1. そなふ:

    民族の境界線を厳しく保ち、民族ごとに完全に住み分けていれば、民族紛争、人種差別は生まれない。入り込まず、入り込まれない。人、民族の移動がなければ、民族間の憎悪は生まれない。民族の境界線を厳しく保ち続けた江戸時代は民族と民族の衝突が生まれなかった。左翼は世界市民主義だから移民を受け入れていく。日本国籍で日本人(日本人ではない。日本国民が正しい。洗脳されていると民族の区別をはっきりつけれない)(国家主義的世界市民主義)とか、親日ならいいとか(精神主義的世界市民主義)、日本文化を受け入れるならいいとか(伝統主義的世界市民主義)、心が日本人、忠誠心があればいいとか言い(精神主義的世界市民主義)、結局は世界市民主義化(共産主義)自民族絶滅への道を開いてしまう。これすべて反民族主義。民族主義の左翼を見たことがない。民族主義的な素晴らしい皇統の男系男子を支持していても、左翼性が残っているのが多い。                                                                                                 結局世界市民主義的な満州国は消え、満州族は少数民族になり、日本人は追い出され、消え、『中国東北部』にされ、『朝鮮族自治区』になり、シナ人、朝鮮人に乗っ取られている。オーストリア帝国は非ドイツ人の民族主義によって崩壊し、弱小国になった。戦後のドイツは左翼化しドイツ人はユダヤ、スラブなどの異民族に圧迫され、苦しめられる。合理的民族主義ではなく、ユダヤ劣等とする妄想民族主義ヒットラー・ナチスが台頭する。ドイツ人地域にユダヤなどが一人もいなければ、ドイツ人だけが住んでいれば、妄想民族主義は台頭しなかった。もちろんユダヤ排斥、追い出しは間違っていない。なぜなら、ドイツ人地域にイスラエル建国の地にされるから。ナチスは日本人を差別しなかった。区別はしていた。移民、帰化、永住、難民などが完全に否定された民族ごとに住み分けられた世界を築けば、余計な憎悪、殺し合いはない。