あー、そういうことですか

皇紀2672年(平成24年)9月15日

【週末のつぶやき】

一 尖閣と政局

 下品な表現にはなりますがね、今回の自民党総裁選「裏のテーマ」は長州の「ハラクダシ」と「チャッカリデブ」(注 複数の自民党所属議員が実際に用いた表現)の闘い。つまり、決選投票で石破茂元防衛相につく安倍晋三元首相が勝つか、石原伸晃幹事長につく林芳正政調会長代理が勝つか、である。両者は絶対に一歩も引かない。

 石原幹事長が総裁になれば民自公連立政権はありうる。すなわち次期首相は石原幹事長だ。そして約十五億円の「尖閣募金」はその時はじめて政府に渡る。国有化は悪くないという算段。ならば石原内閣が魚釣島に施設を造らなければならない。私たちはそれを強く求め、受け入れられなければ倒閣に追い込むだけだ。

二 中華人民共和国

 先月から警告してきたように、やはり中共国内で日本人が暴力を振るわれ始めた。すでに犠牲者が出ている。日本テレビのドラマ撮影組も十二日午前、香港で「日本人は撮影するな」といって襲われた。もう一度申しますが日本企業は駐在員に即時帰国を命じてください。日本大使や外務官僚ですらすでに暴力を振るわれている。

 日本大使館はまたもや襲撃されるかもしれないが、回教徒たちの怒りを買ったために米国大使館も危険な状態にある。これからは英国大使館も狙われるだろう。決して狙われないのが露国大使館と中共大使館、韓国大使館らであり、もうこうなったら「襲撃されてナンボ」くらいに政府は構えておくべきだ。

 問題は国内にもある。以前から申してきたように中共は「人民総動員」の法(国防動員法)を持っている。在日中共人民も総武装蜂起の命令下におかれるのであり、人民解放軍が壮絶な権力闘争の中で暴走すれば私たちの街で今後何が起きるかわからない。

三 量的緩和と円高

 米連邦準備理事会(FRB)が新たな量的緩和を決断した。しかも住宅ローン担保証券を無期限に購入するという。米国内の物価上昇(インフレーション)はもう滅茶苦茶で、オバマ民主党政権の政策だけでは雇用の改善を見込めない。

 十八、十九日に日本銀行が開く金融政策決定会合では、恐らく小幅の追加緩和が決定される。わが国が法的(憲法)において自立していれば円高対策は大胆に行なわれて然るべきだが、米国のこの決定を受けて小幅にしかやれないだろう。

 日本企業はその規模を問わず製品を輸出していれば為替差で相当の損を被っている。これを埋める気のない政府と日銀こそが私たちの経済活動を阻害しているのだ。

【お詫び】
 上記「つぶやき」の注意書きのついた表現について、実際に掲載した判断は間違いでした。不適切であり、お詫びします。

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『あー、そういうことですか』に5件のコメント

  1. argument:

    「真正保守政策研究所」と名乗っておきながら、国政の先頭に立とうという保守政治家を「ハラクダシ」「チャッカリデブ」呼ばわりですか?

    両者は長州での覇権争いのために総裁選に立候補したのではないでしょうし(地元の敵対心は強いでしょうが)、総裁選を藩内での覇権争いだと批判するのは、正に下品です。

    それにアジア外交に対する考え方は石原親子では大きな乖離がありますし、尖閣の扱いについては都知事と安倍氏の方が近いですよ。安倍氏は尖閣には公務員(=自衛隊員や海保職員など)を常駐させるべきだと明言しています。

    遠藤さんは本当に保守ですか?

  2. 遠藤健太郎:

    argument様

     「下品な表現にはなりますが」と最初にお断りしたとはいえ、私の書き方が不快な思いを誘発したとすれば、それにつきましてはお詫びを申し上げるほかございません。

     日ごろの記事のあり方について、「硬い」といったご意見を頂戴する中、以前から修練したかったコラム形式をたまにとり、今回初めて「つぶやき」形式に挑みましたが、のっけからご批判をいただいてしまいました。

     さて、私は林芳正氏をまったく評価せず、安倍晋三氏についても真の自立再生論を直接手渡した側からその反応を含めて激烈な批判の対象としてきました。安倍氏が真の保守ではないという正体を見破っております。だからこそ安倍氏は橋下徹氏とも組めるのであり、一方で彼らを支持する人のすべてが保守ではないとは思っておりません。

     あなた様が安倍氏に期待をされてこられたのであれば、そのお気持ちに嘘はないと思います。伝統保守であろうとされてきたのであれば、それは最も偽りのないお気持ちに違いありません。

     ただ、私は知ってしまっている以上彼らを政治家としてお勧めできないのです。

     尖閣諸島に関して島嶼防衛の基本政策の提言記事も含め、私のこれまでの主張をお読みいただければますます安倍氏が伝統保守ではないことがお分かりいただけるでしょう。

     何卒深くご理解を賜りますようお願い申し上げます。

  3. naga:

    そもそも安倍氏は戦後保守ですし、林氏はよくわからないですからねえ…。
    ※私は保守政治家かどうか以前の問題で安倍氏には何の期待もしていませんが。

    ともあれ、今回の総裁選は麻生氏と古賀氏の対立も反映されてますね。前者は安倍氏(その前は谷垣氏)、後者は林氏を推してますから。
    麻生氏支持者としてはこちらがどうなるのかも気になっております。

  4. komainu:

    アベなんて戦後レジームからの脱却とかいっておきながら一番”戦後レジーム保守”じゃんよ

    てか本当の保守の意味分かってんのかね

    そんな程度も見抜けないで何かみついてんだか

    「名乗っておきながら」とかいうところに書き手の卑劣さがでてるよ

    だがこんなバカにお詫びとか説明までする遠藤氏もいけないと思う

    ネットではキレてるほうが負けだけど前にもあったがいつも丁寧に接しすぎ

    たまにくだけたんだからキレてもいいくらい

    今回のツイートみたいなのいいですよ

    二階堂さんっぽかったわ あそこよりぜんぜん丁寧だけど

  5. みつ:

    遠藤先生のブログはいつも丁寧な語り口で、たまにくだけたことを最初に断っておられたのに、その途端に文句をいうって筋違いでしょう。遠藤先生はまだ議員ではいらっしゃらないし、新聞記者でもいらっしゃらないわけですから、表現の自由のふり幅は大きくていいと思います。安倍総理のことを「ハラクダシ」と書いたことに怒ってる人たちは、じゃあ鳩山総理を「ルーピー鳩山」とか「鳩ポッポ」とか、菅総理のことを「スッカラカン」とか「カンチョクト」とか書いてた人たちにも怒ったのですか?結局ポジションによって勝手に受け入れたり受け入れなかったりしてるだけでしょ。そっちのほうがよっぽど下品です。目下の「難病患者に向かって」みたいなかばい方も安倍総理のためになってませんよ。遠藤先生のあの書き方にほかの「反安倍」みたいな悪意を感じませんでしたし、林芳正議員を「チャッカリデブ」と呼んでる議員がいることは週刊誌でも読んだことがありますから、遠藤先生がじかに聞かれたのは事実だと思います。最近は左翼による言論統制がじわじわと効いてきてますが、保守の人たちまで似たようなことをやるとは。