金の値決めに中共の銀行

皇紀2675年(平成27年)3月16日

 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NJ6CN46JTSEU01.html
 ▲ブルームバーグ:金値決め方法変更、中国の銀行も協議に参加-LBMA

 十五日に神戸市内で開かれた「いつくしきのりの会講演会」で、私に対していただいたたくさんのご質問の中から「調べてお答えします」と申した件ですが、金(ゴールド)市場の世界指標価格を設定する方法が変更されます。

 金の価格は、約百年にわたっていわば英国の銀行五行(ゴールデン・ファイヴ)が決めてきたわけですが、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)は、確かに中共の銀行が複数参加する可能性を示唆していました。

 それは恐らく「中国工商銀行(ICBC)」と「中国銀行(BOC)」のようであり、英国の銀行に中共の銀行が加わる理由は、中共の金の消費が最大に達しているからです。

 彼らは、ゴールデン・ファイヴに挑むため、前出の二行と「中国建設銀行(CCB)」および「中国農業銀行(ABOC)」を加えた四行で、中共国内の金指標価格を決めてきました。

 一方、金の値決め(フィクシング)には、昨年あたりから英独でいくつかの疑義が生じていたため、独国銀行が一年前、値決めにおける自社の役割を調査しています。

 すなわち英国王子(というより英経済使節団)の日中訪問と、それに続く独国首相の訪日(訪中はせず)は、米経済の凋落が進めば再び値が上がる金市場のことを含めた実利的な打ち合わせが目的だったと見るべきでしょう。

 三月十日記事で申したことを補完する情報として、この場でお答えしました。ありがとうございました。

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